C型肝炎

C型肝炎 はHCV(C型肝炎ウイルス)による性感染症です。
ただし、性行為によって感染する確率は他の性感染症よりかなり低いものとなっております。
しかし、CSW(Commercial Sex Worker)やMSM(Men who have Sex with Men)では、そうでない人に比べてHCVに対する抗体保有率が高く(つまり感染の既往があるという意味)、性感染症として捉えておくことは必要であります。
そして、HCVの一番の問題点は、非常に高い慢性化率にあります。B型肝炎が10~20%でしたが、C型肝炎の場合は60~70%にもなります。
C型肝炎も慢性化して放置していると、B型肝炎の慢性化と同様に肝硬変や肝臓がんへと進行し命にかかわる場合が出てきます。
しかし、C型肝炎の場合はB型肝炎以上に治療薬の開発の進歩が目覚ましく、100%に近いレベルでHCVの排除が可能になりました。

潜伏期間(感染してから症状出るまでの期間)

6~112日(平均46日)

感染部位

肝臓

症状

多くは無症状だが、症状が出る場合は他の肝炎と同様に以下の通り。

インフルエンザ様症状(発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、吐き気・嘔吐など)

↓ 1~7日後

灰白色便、暗色尿、黄疸(眼球や皮膚が黄色くなる)

↓ 4~8週間前後

症状は消失

30~40%は終了
60~70%は慢性肝炎へ移行し、肝硬変や肝臓がんの原因となる

検査

血液検査
※感染機会から3ヵ月経過していれば検査可能です。

治療

当院では、治療対応は行っていないため、適切な医療施設に紹介致します。