B型肝炎

B型肝炎 はHBV(B型肝炎ウイルス)による性感染症です。
しかし、感染経路で一番多いのは母子感染(垂直感染)であり、これは性感染症ではありません。
母親の血液や体液を介して胎児にHBVが感染してしまうものです。

性感染症としては、やはり血液や体液を介してHBVが感染します。
我が国の成人における急性B型肝炎の多くは、性感染症と考えられております。
HBVの感染で厄介なのは、急性B型肝炎の10~20%が慢性肝炎といって生涯HBVに感染した状態になってしまいかねない点です。
慢性肝炎は放置していると、肝硬変や肝臓がんへと進行していき、命にかかわる場合があります。
ただ、現在は治療薬の開発も進んでいるため、早期に治療介入すれば普段通りの生活を送ることも可能になっております。

潜伏期間(感染してから症状出るまでの期間)

1~4ヵ月

感染部位

肝臓

症状

インフルエンザ様症状(発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、吐き気・嘔吐など)

↓ 1~7日後

灰白色便、暗色尿、黄疸(眼球や皮膚が黄色くなる)、血清病様症候群(皮疹、関節痛、多関節炎など ←10~20%)

↓ 4~8週間前後

症状は消失

80~90%は終了
10~20%は慢性肝炎へ移行し、肝硬変や肝臓がんの原因となる

検査

血液検査(迅速検査、精密検査)
※感染機会から8週間経過していれば検査可能です。

治療

急速に進行し死亡に至る場合もあるので、診断がつき次第適切な医療施設に紹介致します。