梅毒
潜伏期間(感染してから症状出るまでの期間)
第1期・・・3週間~3ヵ月
第2期・・・3ヵ月~3年
第3期・・・3年~10年
第4期・・・10年以上
感染部位
亀頭部~陰茎、肛門、咽頭、口唇部~口腔内
症状
第1期
- 初期硬結:亀頭部~陰茎に1㎝前後の軟骨様のシコリができる。痛みなし、かゆみなし。
- 硬性下疳(げかん):初期硬結の周囲の浸潤が強くなって硬く盛り上がり、中心部に潰瘍を形成する。痛みなし、かゆみなし。
※初期硬結や硬性下疳は口唇や手指などにも生じうる(陰部外初期硬結、陰部外下疳) - 無痛性横痃(おうげん):感染部位周辺のリンパ節(足の付け根、首など)が硬く腫脹してくる。痛みなし。
第2期
- 梅毒性バラ疹:体幹を中心に、顔面・四肢に1~3㎝ほどの淡紅色斑。第2期で最初に出てくる症状で、かゆみなし。
- 丘疹性梅毒:5~10㎜くらいのぶつぶつが体幹や顔面、四肢に出る。
- 梅毒性乾癬:1㎝前後の円形で赤黒い斑が、手のひらや足の裏にできる。その部分の皮がむけたりもする。
- 膿疱性梅毒:白~黄色の内容物があるぶつぶつが体幹や顔面、四肢に出る
- 扁平コンジローマ:淡紅色~灰白色で、表面がザラザラしている隆起性腫瘤。肛門や陰部周囲によくできる。名前が似ているが、尖圭コンジローマとは異なる。
- 梅毒性脱毛:頭皮全体が脱毛したり、また円形の脱毛がまばらに(虫食い状)みられる。
- 梅毒性アンギーナ:扁桃や軟口蓋に、びらんや潰瘍を伴う発赤・腫脹がみられる。
第3期(医療の発達した現在では、ほとんどみられない)
- ゴム腫:皮膚、骨、筋肉、臓器(肝臓や腎臓など)にゴムのような弾力のある1㎝以上の大きさの腫瘤ができます。
第4期(医療の発達した現在では、ほとんどみられない)
- 大動脈瘤・大動脈炎:梅毒が大動脈に感染し、動脈瘤や動脈炎を起こし、最終的には破裂して死に至る。
- 脊髄癆:手足の麻痺、歩行障害、認知症を起こす。
検査
血液検査(迅速検査、精密検査)
※感染機会から4週間経過していれば検査可能です。
治療
抗生物質の内服、筋肉注射(当院ではまずは内服からとなります)