アデノウイルス には51種類の型があります。
その型の種類によって、気管支炎、咽頭結膜熱(プール熱)、急性胃腸炎、出血性膀胱炎など引き起こします。
そして、咽頭扁桃や膣や肛門を介して尿道にも感染を起こし、またはその逆の感染が成立するため性感染症の側面もあります。
さらに、非クラミジア性非淋菌性尿道炎の原因の内、アデノウイルスが3番目に多いという報告もあるため、意外と尿道炎の原因になることが多いです。
潜伏期間(感染してから症状出るまでの期間)
10日前後
感染部位
尿道、膀胱、胃腸、気管支、咽頭扁桃、結膜
症状
尿道
排尿時痛(強い痛み)、透明の膿、尿道口(尿道の出口)の発赤、40%に結膜炎を合併
膀胱
頻尿、残尿感、下腹部違和感、血尿
胃腸
嘔吐、下痢、腹痛
気管支
咳、痰、発熱
咽頭扁桃
咽頭痛、発熱、頭痛
結膜
充血、目やに、眼痛
検査
一般的な尿道炎の尿検査で他の菌の感染を否定し、症状と合わせた判断となります。
治療
特効薬はないため症状軽減を目的とした対症療法。
タオルの共有などは避け、患部を触った手で触れたところは必ず消毒してください。
1~2週間で快方に向かう。